有機野菜が高くなる理由


有機野菜は、一般の野菜に比べて割高ですよね。
その理由の第一に、数量が極端に少ないということです。

現在、日本に流通している有機野菜は全体の1%にも
満たないといわれています。

それだけ量が少ないわけですから、
手間がかかったり効率が悪くなって経費が割高になります。


例えば、普通の野菜の場合、
市場や農協などから消費地に大型トラックで大量に運びますが、
有機野菜ほとんどは宅配便を使って小口で多数の送り先へ届けています。

また、量が少ないので希少価値が出て、
消費者の間で奪い合いになることも割高になる理由の一つでしょう。


有機野菜を生産者の目から見ると、当然農薬は使わないので農薬代は0円です。

しかし、有機肥料は化学肥料に比べ4〜5倍の値段がします。
ただ、自分で有機肥料を作れば安くできますが。。。

このように、特別に高い経費がかかっているわけでもないのに
「何で高くなるの?」
と疑問に思う消費者の多いことでしょう。

しかし、有機野菜栽培農家の経費で突出して大きなものがあります。

それは労働費または人件費です。

小規模な農家であれば自家労力ですが、
規模の大きな農家は人を雇わないといけません。

いかに有機野菜が労力を必要とするか
水田の除草を例に挙げてみると理解しやすいでしょう。

30アール(約30m×100m)の水田に除草剤を使う場合は、
水田の周囲から小分けにされた除草剤のパックを等間隔で
投げ入れるだけなので5分もあれば終わります。

一方、有機栽培では手作業になるので一人で行った場合
2週間はかかってしまいます。

時給1000円で計算しても
除草剤を使えばなら約84円、
有機栽培では1日6時間として2週間84,000円になります。

実に1,000倍の経費を必要とします。

そのほかにも有機野菜が高くなる理由はたくさんありあます。


最後に、有機野菜を作っている農家は
儲かっていると思う方がいるかもしれませんね。

私は有機栽培されている農家の方と出会うことがあるのですが、
皆さんつつましい生活をされています。